雨の日に体がだるいのは、 気のせいじゃありませんでした
雨の日に体がだるいのは、
気のせいじゃありませんでした
「なんか今日、頭が重いな」と思ってスマホの天気予報を見たら、やっぱり雨マーク。そんな経験はありませんか?
当院にも、梅雨の時期になると「先生、また腰がズキズキするんです」「雨の前の日から肩が重くて」と来院される方がぐっと増えます。
実は私自身も修行時代に痛めた腰が、低気圧が近づくとじんわり疼くことがあります。「あ、明日雨だな」と体で天気予報ができてしまうくらい。だからこそ天気に左右される体のつらさはよくわかるつもりです。
この不調、「気のせい」でも「年齢のせい」でもありません。ちゃんとした体の仕組みが関係しています。今日はその話をしていきますね。
雨の日に体がだるくなるのはなぜ?
結論から言うと、気圧の変化が自律神経のバランスを崩してしまうことが原因です。
私たちの耳の奥には気圧の変化を感じ取るセンサーがあります。天気が崩れて気圧が下がると、このセンサーが「環境が変わった!」と脳に信号を送ります。すると自律神経——体のバランスを保つスイッチのようなもの——が乱れて頭痛やだるさ、めまい、関節の痛みなどが出てくることがあります。
以前、ある医師の先生から教えていただいたのですが、これは「気象病」や「天気痛」と呼ばれていて、日本では推定1,000万人以上の方が影響を受けているとも言われているそうです。
施術をしていても感じるのですが、梅雨の時期は同じ施術をしても普段より回復が遅い方が多い印象があります。これは気圧の変化で自律神経が乱れ血のめぐりが悪くなったり筋肉が緊張しやすくなっているためです。つまり天気そのものが、体にとってストレスになっているんです。
「天気のせいだから」って我慢するしかないの?
よく聞くことですが「天気は変えられないから仕方ない」と諦めている方がとても多いです。
たしかに天気はコントロールできません。でも、天気の変化に対する体の反応は整えていくことができます。
施術をしていてよく感じるのですが、天気痛に悩まされている方の中には「自分の体は弱い」「こんなことで不調になるなんて情けない」と、自分を責めてしまっている方がいらっしゃいます。でもこれは体質や根性の問題ではなく、自律神経の反応です。気圧の変化に敏感に反応できるということは、体のセンサーがしっかり働いているということでもあるんです。
大切なのは、自律神経のバランスを普段から整えておくこと。それだけで天気が崩れたときのダメージがぐっと減っていきます。
梅雨を楽に過ごすために、今日からできること
患者さんにもお伝えしていることを3つだけご紹介しますね。全部やる必要はありません。「これならできそう」と思えるものを一つだけ試してみてください。
気圧センサーがある耳まわりの血流を良くすることで自律神経の乱れを和らげていきます。やり方はとても簡単。両耳を指でつまんで上・横・下にそれぞれ5秒ずつ引っ張る。そのあと耳全体を手のひらで覆ってゆっくり後ろ方向に5回まわす。これを朝の1分間やるだけ。天気が崩れる前日から始めておくと効果を感じやすいです。
38〜40度くらいのぬるめのお湯に15分ほど浸かると副交感神経が優位になりリラックスモードに切り替わっていきます。梅雨の時期はシャワーで済ませがちですが、湯船に浸かるだけで自律神経の回復力がかなり変わります。管理栄養士の先生に教わったのですが入浴前にコップ一杯の水を飲んでおくと脱水予防にもなるそうです。
天気予報で雨マークや低気圧を見たら「明日はちょっと体を労ろう」と思うだけでOK。早めに寝る、ストレッチをする、温かいものを飲む。それだけで体の準備が整い天気の変化に振り回されにくくなっていきます。天気予報を見て不安になるのではなく「体ケアの合図」に変えてしまうのがおすすめです。
それでもつらいときは、骨格のバランスも関係しているかもしれません
セルフケアで楽になる方もいらっしゃいますが、もともと骨格にずれがある方は自律神経の通り道である背骨のバランスが崩れていて気圧の変化を受けやすくなっていることがあります。
当院ではヒヤリングと検査をもとに骨格や筋肉のバランスを整え自律神経が正常に働きやすい体の状態を作っていきます。「毎年梅雨になると調子が悪い」という方は、一度体全体のバランスを確認してみるのもいいかもしれません。
実際に「去年の梅雨はひどかったけど、今年は施術を続けていたおかげか全然違います」とおっしゃっていただけることもあり、施術をしている側としてもとても嬉しい瞬間です。
天気に振り回されない体は、作っていける
梅雨の時期になると「また始まった」と憂鬱になる方も多いと思います。でももしかしたらその憂鬱さの奥には「毎年このつらさを繰り返している自分」への疲れがあるのかもしれません。
天気は変えられませんが、天気との付き合い方は変えていけます。完璧に不調をなくすことは難しくても、「あ、今年はちょっとマシかも」と感じられる日が増えるだけで梅雨の過ごし方はだいぶ変わります。
気象病や天気痛に悩まされない日常を過ごしていただけるよう一人ひとりの根本原因を追究し解消に導いていきます。
あなたの体が、少しでも楽になりますように。




